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「相模原市新しい交通システム導入基本計画」の策定について 発表資料 平成28年11月分 | 相模原市

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(1)

「相模原市新しい交通システム導入基本計画」の策定について

本市では、市南部地域の拠点間の連携強化、交通利便性の向上、道路混雑緩和に

よる環境負荷の軽減等を図るため、 「相模原市新しい交通システム導入基本計画」

を別紙のとおり策定しました。

1 相模原市新しい交通システム導入基本計画について

新しい交通システムのシステム、ルート、段階的な整備内容等、新しい交通シ

ステムの導入に関する基本的な考え方を示したものです。

2 パブリックコメントの結果について

(1)意見募集の期間:平成28年9月21日∼平成28年10月21日

(2)提出者数 :12人

(3)意見総数 :63件

(4)分類別意見数 (件)

分 類 意見数

1 計画全体に関する意見 14

2 導入ルートに関する意見 5

3 システム・施設に関する意見 13

4 整備の進め方に関する意見 2

5 他地域への展開に関する意見 5

6 相模大野駅周辺の自動車流入抑制に関する意見 3

7 鉄道・バス路線に関する意見 3

8 事業費・事業手法に関する意見 4

9 導入に伴う影響に関する意見 2

10 利用促進に関する意見 5

11 その他の意見 7

3 結果等の公表

策定した「相模原市新しい交通システム導入基本計画」及びパブリックコメン

トの結果については、市ホームページにおいて公表します。

平成28年11月15日

相 模 原 市 発 表 資 料

【担当課】

交通政策課

直通:042−769−8249

(2)
(3)
(4)

目 目 次 次

Ⅰ 本計画の位置付け ... 1

1 検討経緯 ... 2

2 計画の位置付け ... 4

3 本計画が目指す将来の交通のすがた ... 6

Ⅱ 新しい交通システムの目標 ... 7

1 本市の概況 ... 8

2 南部地域の概況 ... 9

3 南部地域の交通問題 ... 11

4 新しい交通システムの目標 ... 17

5 社会動向と新しい交通システム ... 18

Ⅲ システムとルート ... 21

1 導入区間 ... 22

2 輸送システムの選定 ... 23

3 基本的な考え方 ... 25

4 導入ルート ... 28

Ⅳ 導入計画 ... 29

1 基本的な考え方 ... 30

2 施設計画 ... 34

3 導入計画 ... 43

4 相模大野駅北口周辺地区における定時性・速達性の向上策 ... 48

5 既存バス路線網の再編方針 ... 53

Ⅴ 事業性の検証 ... 55

1 需要予測と運行計画 ... 56

2 概算事業費と事業手法 ... 62

3 事業による効果 ... 66

Ⅵ 本計画の推進に向けて ... 69

1 進行管理の方針 ... 70

2 計画推進に向けた取組 ... 73

(5)
(6)

Ⅰ 本計画の位置付け

(7)

1 検討経緯

平成元年当時、市内では、道路混雑やバス輸送サービスの低下等の交通問題が顕著となり、併せ て、自動車交通量の更なる増加が予測されていました。そのため、「過度な自動車利用の抑制」、「長 期的な交通需要への適応性」、「自動車交通との分離による高い定時性・速達性」、「地域イメージの 向上」などが期待できる新しい交通システムの導入について検討を開始しました。

その後、平成12・13年度調査では、導入区間について、導入効果が高いと考えられる相模大 野駅から原当麻駅間を先行検討区間とすること、平成17年度調査では、早期導入や事業採算性等 の視点から、先行的な道路整備により導入空間を確保し、利用者数に応じたシステムを段階的に導 入していくこと、さらに平成19年度調査では、第1ステップとして、導入空間を整備した場所か ら順次導入が可能となるなど、柔軟な対応ができるBRT(幹線快速バスシステム)の導入を図る こととし、早期導入に向けた課題や考え方について整理を行いました。

これらの調査・検討を踏まえ、市では、平成21年2月に新しい交通システム導入基本計画(案) を公表しましたが、パブリックコメントや地域説明会において、現状の交通問題や導入の必要性に 対する疑問、地域への影響に対する不安、検討の進め方に対する意見等が多く寄せられました。

これを受けて、市では、市民や関係者等との話合いや意見交換等により、地域の現状や交通課題 等の認識の共有化を図りながら、ルート、幅員、システム等について、更に検討を進めることとし、 平成25年2月には、南区内のまちづくり会議の代表者や公募市民、学識経験者のほか、商業者、 企業、大学、警察、バス事業者等の関係者で構成する「相模原市新しい交通システム導入検討委員 会」を設置し、再度原点からの検討を行うこととしました。

同委員会においては、区民討議会議や意見交換会を通じて市民意見を確認するとともに、現状の 交通問題や導入の必要性について認識の共有化を図りながら、多様な視点から調査審議を進め、平 成27年1月にシステム、ルート、段階的な整備内容等、新しい交通システムの導入に関し必要な 事項を答申として取りまとめました。

本計画はこの答申を受け、市において検討を進め、改めて「新しい交通システム導入基本計画」 としてまとめたものです。

-2-

(8)

■新しい交通システムの検討経過

時 期 内 容

平成元年度 ○新しい交通システム導入の検討を開始 モノレールや新交通導入の可能性を検討 12・13 年度 ○導入区間(相模大野駅∼原当麻駅)を設定

相模大野駅から麻溝台地区などへの交通利便性の向上や、県道 52 号(相模原町田) の道路混雑緩和などの観点から、導入区間を「相模大野駅∼原当麻駅」に設定 14 年度 ○市民アンケートを実施(5,000 人対象、回答数 1,529 人)

デュアルモードバスの導入や相模大野地区の地下案等についてアンケートを実施

17 年度 ○導入空間の確保と需要に応じたシステムを段階的に導入する方法を選定 早期導入や事業採算性等の視点から、先行的な道路整備により導入空間を確保し、 利用者数に応じたシステムを段階的に導入する方法を選定

19 年度 ○BRTの導入を選定

新しい交通システムの第1ステップとして、導入空間を整備した場所から順次導入 するなど、柔軟な対応ができるBRT(幹線快速バスシステム)を選定

20 年度 ○新しい交通システム導入基本計画(案)の検討

21 年 2∼6 月 ○新しい交通システム導入基本計画(案)についてのパブリックコメント及び 地域説明会の実施

21 年8月 ○パブリックコメント等の意見を踏まえた今後の進め方についての公表

21 年 10 月∼ ○地域との意見交換や麻溝台地区の企業、大学との懇談会の開催 地域の現状や交通課題等について認識の共有化を図る。

22 年 3 月 ○新・相模原市総合計画策定

○相模原市都市計画マスタープラン策定 24 年 3 月 ○相模原市総合都市交通計画策定 24 年 8 月 ○相模原市南区区ビジョン策定 25 年 2 月∼

27 年 1 月

○新しい交通システム導入検討委員会による検討及び答申

システム、ルート、段階的な整備内容等、導入に関し必要な事項を答申

注 1:デュアルモードバスとは専用軌道と一般道路を同一車両で連続して走行できるバス

※デュアルモードバス:専用軌道と一般道路を同一車両で連続して走行できるバス

・パブリックコメント(意見提出者数 2,353 名、意見件数 9,280 件)

・地域説明会(4 日間、4 会場、参加者数約 1,190 名)

・導入に賛成 約 67%

・事業費が高い 約 84%

・必要性が高いものの 事業費が課題

●パブリックコメント等の意見を踏まえた今後の進め方について

『新しい交通システム導入基本計画(案)は、市民の皆様や関係者等との話し合 いや意見交換等を行い、地域の現状や交通課題等の認識の共有化を図りながら、 ルート、幅員、システム等について、更に検討を進めます。』

(9)

2 計画の位置付け

本計画は、「新・相模原市総合計画」、「相模原市都市計画マスタープラン」及び「相模原市総 合都市交通計画」を上位計画とし、「相模原市新道路整備計画」を始めとした交通施策に係る個 別計画との連携を図りながら、本市が目指す「将来の交通のすがた」の実現に向けて、システム、 ルート、段階的な整備内容等、新しい交通システムを導入するための基本的な考え方を示すもの です。

■上位・関連計画

交通施策に係る個別計画

ほか

相模原市バス交通基本計画

(平成24年3月) 相模原市新道路整備計画

(平成22年4月)

相模原市南区区ビジョン

(平成24年8月)

相模原市総合都市交通計画

(平成24年3月) 相模原市都市計画マスタープラン

(平成22年3月)

相模原市自転車対策基本計画

(平成24年3月) 新・相模原市総合計画

(平成22年3月)

新しい交通システム導入基本計 画

連携

連携

他分野の部門別計画

(環境・観光等)

-4-

(10)

■相模原市都市計画マスタープラン(平成 22年 3 月)における都市づくりの方針図

■相模原市総合都市交通計画(平成 24 年 3月)における将来の路面公共交通ネットワーク

出典)相模原市総合都市交通計画 出典)相模原市都市計画マスタープラン

(11)

3 本計画が目指す将来の交通のすがた

■相模原市総合都市交通計画(平成 24 年 3月)における将来の交通のすがた

※TDM(交通需要マネジメント):自動車運転者の交通行動の変更を促すことにより、道路交通渋滞を緩和する取組

※パークアンドライド(P&R):鉄道駅やバス停の周辺等の駐車場に自動車を駐車し、そこからは公共交通機関に乗り、目的地 まで移動すること。

※サイクルアンドライド(C&R)鉄道駅やバス停の周辺等の自転車駐車場に自転車を駐輪し、そこからは公共交通機関に乗り、 目的地まで移動すること。

※トランジットモール:歩行者、自転車と、バスや路面電車など公共交通だけが通行できる空間

「相模原市総合都市交通計画」では、目指すべき将来の交通のすがたとして、誰もがいきいきと 活動できる交通環境の実現や、交通渋滞の緩和、自動車利用の抑制による環境負荷の低減を図るこ となどを目的に、定時性を備えた信頼性の高い公共交通を中心に、自転車、バス等の多様な交通が 連携する交通体系の確立を目指すこととしています。

その実現に向けては、TDM(交通需要マネジメント)施策による公共交通の利用促進策や沿線 への自転車・自動車駐車場の整備、交差点改良の実施等について、多角的かつ段階的に取り組むこ ととしており、本計画においても、この方針を共有します。

出典)相模原市総合都市交通計画

-6-

(12)

Ⅱ 新しい交通システムの目標

(13)

1 本市の概況

■鉄道及び道路網

本市は、神奈川県北西部、東京都心からおおむね 30 ∼ 60km に位置し、面積は 328.82 平方キロメートルで、人口は 721,212人(平成28年4月1日現在)となっています。 本市の東部では、「橋本駅周辺地区」、「相模原駅周辺地区」及び「相模大野駅周辺地区」の3 つの中心市街地において様々な都市機能が集積した土地利用が進んでいます。

鉄道については、JR 横浜線、JR 相模線、JR 中央本線、小田急小田原線、小田急江ノ島 線及び京王相模原線の 6つの路線に 17駅が設置されており、本市と東京や横浜方面等を結 ぶ移動手段として重要な役割を担っています。また、東京都(品川)∼大阪市間を結ぶリニ ア中央新幹線駅が橋本駅に計画されているほか、小田急多摩線の唐木田駅から本市内、さら に愛川・厚木方面への延伸に向けた取組が進められています。

道路については、中央自動車道、圏央道、国道 16 号、国道 20 号、国道 129 号、国道 412号、国道 413号等が広域的な基幹道路として機能しています。しかし、これらを補完 する幹線道路の整備状況や自動車交通量の増加により、一部の幹線道路では交通渋滞の発生 や生活道路への通過交通の進入など交通環境の改善が課題となっています。

バス交通については、鉄道が市域の外縁部に配置されていることから、市内の移動手段の 中心を担っており、鉄道駅や主要なバスターミナルとその周辺地域を結ぶように路線が配置 されています。しかし、交通渋滞による影響等により、路線バスの運行に支障が生じる一方 で、自家用車の増加や沿線における人口の減少等により、一部の路線ではバス利用者の減少 が進んでいます。

-8-

(14)

2 南部地域の概況

■南部地域の概況

南部地域の都市構造には、次のような特徴が挙げられます。

① 鉄道については、JR横浜線、JR相模線、小田急小田原線及び小田急江ノ島線が、道 路については、国道 16 号、県道 51号(町田厚木)(以下「県道 51号」という。)、県道 52号(相模原町田)(以下「県道52号」という。)、県道507 号(相武台相模原)(以 下「県道 507号」という。)等が、それぞれ地域の交通の骨格を成しています。

② 相模大野駅周辺は、市の3つの中心市街地の一つで、百貨店、文化・文教施設等が立地 しており、商業業務拠点・交通拠点として位置付けています。

③ 古淵駅周辺、小田急相模原駅周辺及び東林間駅周辺は、商業地として、それぞれの地域 の拠点機能を担っています。

④ 鉄道駅から離れた中央部の麻溝台地区には、北里大学・病院、麻溝台工業団地、女子美 術大学等が立地しており、従業者、学生、来街者等が集中しています。

⑤ 麻溝台・新磯野地区及び当麻地区は、都市計画マスタープラン等で新たな都市づくりの 拠点として位置付け、まちづくりを進めています。

⑥ 南部地域は、市の経営基盤(定住、雇用、交流人口、経済等)を支えることが期待され る企業、大学、医療施設、商業施設等が立地しています。

(15)

■南部地域における駅別乗降人員(平成 26年度、一日平均) (単位:人) JR横浜線 JR相模線 小田急小田原線 小 田急 江ノ 島 線

古淵駅 原当麻駅 下溝駅 相武台下駅 相模大野駅 小田急相 模原駅 東林間駅 44,330 9,164 2,266 2,482 126,479 55,612 21,266

■麻溝台地区における主な施設・企業の通勤・通学者及びその手段

▲相模大野駅周辺上空 ▲相模大野駅

データ:施設・企業へのヒアリング結果(平成 23 年 8 月、相模原市実施) km

0 1 2

N

-10-

(16)

3 南部地域の交通問題

(1)バス交通

■相模大野駅∼原当麻駅間のバス系統図

南部地域の交通問題としては、道路混雑やバス運行本数の多さなどから、バスの定時性・ 速達性が確保されていないこと、自転車交通の多さによる錯そう、相模大野駅北口ターミナ ルの容量不足などの問題が挙げられ、また、拠点間の連携強化も必要となっています。

○「相模大野駅∼北里大学・病院、女子美術大学間」のバス路線は、市内で最も運行本数が多 い路線で、平日 500本以上(ピーク時 40本以上)となっています。

○鉄道駅を除くと、バス乗降者は、市内で北里大学・病院が最も多く、北里・麻溝台エリアで は1日に 10,000人以上がバスを利用しています。

○「相模大野駅∼北里大学・病院、女子美術大学間」のバス路線は、道路混雑の影響などによ り、定時性・速達性が確保されていません。

データ:神奈川中央交通株式会社ホームページ調べ(平成 27 年 12 月 14 日改正) 最大断面運行本数(平日)

506 本/日 43 本/ピーク時

N

km

0 1 2

(17)

■バス停別乗降者数

データ:神奈川中央交通株式会社

■バス所要時間とバス表定速度

方向 時間帯

バス所要時間 バス表定速度 平均

所要時間

(参考) 日中の標準

所要時間

平均 表定速度

(参考) 市内の平均

表定速度 相模大野駅

⇒北里大学・病院

7時∼10 時 約 27.5分 約 15 分 10.4km/h

16.8km/h 16時∼19時 約 23.5分 約 15 分 12.3km/h

里大学・病院

⇒相模野駅

7時∼10 時 約 17.5分 約 14 分 16.0km/h 16時∼19時 約 23.5分 約 14 分 12.0km/h

データ:神奈川中央交通株式会社 集計期間(路線):平成 24 年 11 月 1 日∼20 日の平日(大 53、相 25 系統) 日中の標準所要時間:神奈川中央交通株式会社ホームページ調べ(平成 24 年 11 月) 市内の平均表定速度:相模原市バス交通基礎調査(平成 20 年度) 相 武台下駅

相 武台下駅 相 武台下駅 相 武台下駅 相 武台下駅相武台 下駅相武 台下駅相武 台下駅相武 台下駅相武 台下駅相武台下駅相武 台下駅相武台 下駅相武台 下駅相武台 下駅相武台下駅相武台下駅相武台下駅相武台下駅相武台 下駅相武台下駅相武台下駅相武台下駅相武台下駅相武台下駅

相武 台前駅 相武 台前駅 相武 台前駅 相武 台前駅 相武 台前駅 相武台前駅 相武台前駅 相武台前駅 相武台前駅 相武台前駅相武台前 駅相武台前 駅相武台前 駅相武台前 駅相武 台前駅相武 台前駅相武 台前駅相武 台前駅相武 台前駅相武台前 駅相 武台前駅相 武台前駅相 武台前駅相 武台前駅相 武台前駅

南林 間駅 南林 間駅 南林 間駅 南林 間駅 南林 間駅南 林間駅南 林間駅南 林間駅南 林間駅南 林間駅南林間 駅南 林間駅南 林間駅南 林間駅南 林間駅南 林間駅南林間 駅南林間 駅南林間 駅南林間 駅南林間駅南林間駅南林間駅南林間駅南林間駅 鶴間 駅 鶴間 駅 鶴間 駅鶴間 駅 鶴間 駅鶴 間駅 鶴 間駅 鶴 間駅鶴 間駅 鶴 間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴間駅鶴 間駅鶴 間駅鶴 間駅鶴 間駅鶴 間駅鶴間駅 上溝駅上溝駅

上溝駅 上溝駅上溝駅 上溝駅上溝駅 上溝駅 上溝駅上溝駅 上 溝駅上 溝駅 上 溝駅上 溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅上溝駅 上 溝駅

番田駅番田駅 番田駅番田駅 番田駅番田駅 番田駅 番田駅番田駅 番田駅番 田駅 番 田駅番 田駅 番 田駅番田駅番田駅番田駅番田駅番田駅番田駅番田駅番田駅番田駅番田駅 番 田駅

矢 部駅矢部駅矢部駅矢 部駅矢部駅 淵野辺駅淵野辺駅 淵野辺駅淵野辺駅 淵野辺駅淵野 辺駅 淵野 辺駅 淵野 辺駅 淵野 辺駅 淵野 辺駅 淵 野辺駅 淵 野辺駅 淵 野辺駅 淵 野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅淵野辺駅 淵 野辺駅

原当 麻駅 原当 麻駅 原当 麻駅 原当 麻駅 原当 麻駅 原 当麻駅 原 当麻駅 原 当麻駅 原 当麻駅 原 当麻駅原当麻駅原当麻駅原当麻駅原当麻駅原当麻 駅原当麻 駅原当麻 駅原当麻 駅原当麻 駅原当 麻駅原当 麻駅原当 麻駅原当 麻駅原当 麻駅原当麻駅

下溝駅下溝駅 下溝駅 下溝駅下溝駅下溝駅下溝駅下溝駅下溝駅下溝駅下 溝駅下 溝駅下 溝駅下 溝駅下 溝駅下溝駅下溝駅下溝駅下溝駅下溝 駅下溝 駅下溝 駅下溝 駅下溝 駅下溝駅

小田 急相模原駅 小田 急相模原駅 小田 急相模原駅 小田 急相模原駅 小田 急相模原駅小田急相 模原駅小田急 相模原駅小田急 相模原駅小田急 相模原駅小田急 相模原駅小田急相模原 駅小田急 相模原駅小田急相 模原駅小田急相 模原駅小田急相 模原駅小田急相模原 駅小田急相模原 駅小田急相模原 駅小田急相模原 駅小田急相 模原駅小 田急相模原駅小 田急相模原駅小 田急相模原駅小 田急相模原駅小 田急相模原駅

相 模大野駅 相 模大野駅 相 模大野駅 相 模大野駅 相 模大野駅 相模大野 駅 相模大野 駅 相模大野 駅 相模大野 駅 相模大野 駅相模大 野駅相模大 野駅相模大 野駅相模大 野駅相 模大野駅相 模大野駅相 模大野駅相 模大野駅相 模大野駅相模大 野駅相模大野駅相模大野駅相模大野駅相模大野駅相模大野駅

中央林 間駅 中央林 間駅 中央林 間駅 中央林 間駅 中央林 間駅 中 央林間駅 中 央林間駅 中 央林間駅 中 央林間駅 中 央林間駅中央林間駅中央林間駅中央林間駅中央林間駅中央林 間駅中央林 間駅中央林 間駅中央林 間駅中央林 間駅中央林間駅中央 林間駅中央 林間駅中央 林間駅中央 林間駅中央 林間駅 東林間 駅 東林間 駅 東林間 駅 東林間 駅 東林間 駅東林間駅東林 間駅東林間駅東林間駅東林間駅東林間駅東林 間駅東林 間駅東林 間駅東林 間駅東林間駅東林間駅東林間駅東林間駅東林 間駅東林 間駅東林 間駅東林 間駅東林 間駅東林間駅

つきみ野駅 つきみ野駅 つきみ野駅 つきみ野駅 つきみ野駅 つきみ野 駅 つきみ野 駅 つきみ野 駅 つきみ野 駅 つきみ野 駅つき み野駅つき み野駅つき み野駅つき み野駅つ きみ野駅つ きみ野駅つ きみ野駅つ きみ野駅つ きみ野駅つき み野駅つきみ野駅つきみ野駅つきみ野駅つきみ野駅つきみ野駅 町田駅町田駅

町田駅 町田駅町田駅 町田 駅町田 駅 町田 駅 町田 駅町田 駅町田 駅町田 駅町田 駅町田 駅町田 駅町田駅町田駅町田駅町田駅町田駅町田駅町田駅町田駅町田駅町田駅 古 淵駅古 淵駅

古 淵駅古 淵駅 古 淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵 駅古淵 駅古淵 駅古淵 駅古淵 駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅古淵駅

1,000

北里大学・病院

女子美術大学

北里・麻溝台エリア

11,000

相模大野駅北口エリア

17,000

原当麻駅エリア

約 450 人

相武台前駅エリア

約 4,800 人

小田急相模原駅エリア

約 1,800 人

古淵駅エリア

約 800 人

バス停別乗降車 数( 平日)

(単 位:人/日)

10,0 00 5,0 00 1,0 00

乗降者数

バス 停別乗降 者数(平日)

(平成 18年 平日)

N

-12-

(18)

(2)自動車交通

■幹線道路の混雑度

データ:平成 22 年度道路交通センサス

○国道16号、県道51号、県道52号等で慢性的に道路が混雑しています。

○圏央道の整備により、アクセス道路である県道52号等では、交通量の増加による更なる道 路混雑が予想されます。

混雑度 混雑状況の目安 1.75∼ 慢性的な混雑状態

1.25∼1.74

ピーク時間の混雑から、 日中も連続的に混雑す るような状態 1.00∼1.24

ピーク時間に混雑する 状態

∼0.99

混雑することなく、円滑 に走行できる状態

▲路線バスの後ろに滞留する一般車(南中前バス停)

▲県道 52 号(西大沼 4 丁目交差点付近) N

(19)

(3)自転車交通

■自転車交通量の状況

○通勤・通学等の自転車利用が多く、自転車交通量が 12 時間当たり 4,000台を超える場所 があります。

○自転車通行環境が未整備な区間が多く、自転車と歩行者や自動車が錯そうしています。

▲県道 52 号(大沼交差点付近)

▲県道 52 号(木もれびの森入口交差点付近)

-14-

(20)

(4)ターミナル

■相模大野駅北口周辺のバス乗降位置

○相模大野駅北口では、駅前広場の容量不足により 、女子美術大学行き路線バス、北里大学 スクールバスが、駅前広場以外の場所から運行しており、鉄道との乗換利便性に問題があり ます。

女 子美術大学行き 路線バ ス は 、月曜日から土 曜日ま で の7時台から9時台までは、 グ リーンホール前 バス停 を 始発としています。

※ その他の時間帯 は、相 模 大野駅北口が始発

▲(A)市営相模大野立体駐車場

(グリーンホール前バス停)

▲(B)北口駅前広場バスターミナル ▲(C)北里大学スクールバス乗降場

(21)

(5)都市拠点

■都市拠点の連携・アクセス強化

○将来にわたって、市の経営基盤を支えることが期待される企業、大学、医療施設、商業施設 等が立地する南部地域の拠点間の連携や、各拠点と鉄道とのアクセス強化、新たな都市づく りへの貢献が必要となっています。

-16-

(22)

4 新しい交通システムの目標

南部地域の交通問題を解決するための取組を整理し、新しい交通システムの目標を次のよ うに定めます。

新しい交通システムは、沿線の居住者(特に鉄道駅から離れた地域)や各拠点への通勤・ 通学者、来街者を主な利用対象者とします。また、行政、産業、商業、観光、教育、医療な ど様々な機能の利用者のニーズにも対応することとなります。

◆新しい交通システムの目標

◆交通問題を解決するための取組

高 い交 通需 要に 対応 可 能 な 大 き な 輸送 力を 有する公共交通機関の導入により、輸送力の向 上を図ります。

公共交通に よる 移動に 困難が伴 わな いよう に、公共交通を充実し、自動車に過度に依存し ない交通環境を実現します。

基幹的な公 共交通の新しい交 通システムと 自転車 、バス路線 との連携(交通結節点での 円滑な 乗換え等) により、地域の交通アクセ スの向上を図ります。

南部地域の拠点間の連携を強化し、活力ある 中心市街地づくり、産業振興、麻溝台・新磯野 地 区 や当 麻地 区の 新 たな 拠 点 づ く り の 支 援 な ど、南部地域のまちづくりに貢献します。

高い交通需要に対応可能な 輸送力の実現

自動車利用に過度に依存しない 交通環境の実現

地域の交通アクセスの向上の実現

まちづくりへの貢献

自動車交通の影響を受けない、又は受けにく い運行により、高い定時性・速達性を確保した 公共交通サービスを実現します。

信頼できる公共交通サービスの実現 バス交通

自転車交通 自動車交通

ターミナル

都市拠点

○輸送力の高い公共交通システムとする。

○ 自 動車 交通 の 影 響 を 受 け に く い 構 造 によ り定時性・速達性を確保する。

○自動車交通の影響により、公共交通の運行 が阻害されないようにする。

○ 自 動車 利用 を 削 減 し 道 路 混 雑 を 軽 減 する ため、通勤目的など自動車利用を必ずしも 要しない移動について、自動車に依存せず に移動可能な交通環境とする。

○自動車から公共交通へ転換するように、公 共 交 通 の 定 時 性・ 速 達 性 を 高 め る と と も に、公共交通へのアクセス性を高める。

○ 自 転車 と公 共 交 通 と の ア ク セ ス 性 を 高め る。

○定時性・速達性を確保した公共交通システ ムとする。

○ バ ス発 着場 所 を 駅 前 広 場 に 集 約 し 乗 換利 便性を向上するため、輸送力の高い公共交 通システムにより、相模大野駅へのバスの 集中台数を削減し、駅前広場のバス、マイ カー、タクシーの空間再配置、運用改善を 行う。

○南部地域の拠点における企業、大学、医療 施設、商業施設等の交通アクセスを改善す るため、これら施設とターミナル間の公共 交通を定時性・速達性の高い公共交通シス テムとする。

(23)

5 社会動向と新しい交通システム

(1)人口減少社会への対応

■2010 年国勢調査に基づく将来人口推計

出典)2010 年国勢調査に基づく相模原市の将来人口推計(さがみはら都市みらい研究所)

新しい交通システムは、「人口減少社会」、「高齢社会」、「低炭素社会」といった社会動向を考 慮し、貢献することが求められます。

○将来の人口減少が予測される中、将来にわたり市街地を維持・活性化していくため、公共交 通の充実を図り、往来しやすいにぎわいあるまちづくりに貢献します。

-18-

(24)

(2)高齢社会への対応

■高齢者(65歳以上)が関係する交通事故件数の推移(相模原市)

データ:相模原市交通事故統計より集計

■歩行可能距離(全国)

出典)都市における人の動き(平成22年全国都市交通特性調査 集計結果第2編)

○運転免許の返納により自家用自動車での移動ができない高齢者や、歩行や自転車による移動 が負荷と感じる高齢者も移動しやすい交通環境を整備し、誰もがいきいきと活動できる社会 の実現に貢献します。

992 879 900 891

820 4,106

3,602 3,495

3,241

2,966

0 1000 2000 3000 4000 5000

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 全事故件数

高齢者が関係する事故

(24.2%) (24.4%) (25.8%) (27.5%) (27.6%)

)内の数値は全事故のうち、高齢 者が関係する事故の占める割合

(25)

(3)低炭素社会への対応

■輸送量当たりの二酸化炭素の排出量(旅客)

算出方法:各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(人キロ:輸送した人数に輸送した距離を乗じ たもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を試算

出典)国土交通省ホームページ(運輸部門における二酸化炭素排出量).

○輸送量当たりの二酸化炭素の排出量が多い自家用乗用車から、環境負荷の少ない公共交通へ の利用転換を促進するため、公共交通の利便性を向上し、持続可能な低炭素社会の実現に貢 献します。

-20-

(26)

Ⅲ システムとルート

(27)

1 導入区間

■新しい交通システムの目標

■導入区間のイメージ

導入区間は、新しい交通システムの目標の実現に向け、南部地域の拠点施設へのアクセス 改善や新たな拠点との連携を図るため、「相模大野駅∼麻溝台地区∼原当麻駅」を結ぶ区間と します。

▲相模大野駅

▲北里大学病院

▲女子美術大学

▲総合体育館

▲原当麻駅 高い交通需要 に対応可能な 輸送力の実現

信頼できる 公共交通 サービス の実現

地域の交通 アクセスの 向上の実現

自動車利用に 過度に依存し ない交通環境

の実現

まちづくり への貢献

-22-

(28)

2 輸送システムの選定

■輸送システムの候補

システム 主な特徴 主な整備事例 整備イメージ

①ミニ地下鉄

従 来 の 地 下 鉄 よ り 小 断 面 化 し た ト ン ネ ル 内 の 軌 道 を 小 型 車 両 が 走 行 す る シ ステム

○都営大江戸線

○横浜市営グリーンライン

○京都市営東西線

○大阪 市営 長堀 鶴 見緑 地 線/ 今里筋線

○神戸市営海岸線

○福岡市営七隈線

▲都営大江戸線

②モノレール

主 に 道 路 上 空 に 架 設 さ れ た 軌 道 桁 を 上 部 に ま た が っ た 車 両 又 は 下 部 に ぶ ら 下 が っ た 車 両 が 走 行 す る システム

○多摩都市モノレール

○大阪モノレール本線/彩 都線

○沖縄モノレール

○千葉モノレール

○舞浜リゾートライン

▲多摩都市モノレール

③AGT Automated Guideway

Transit(自動案内軌条 式交通システム)

高 架 専 用 軌 道 を ゴ ム タ イ ヤ 付 き 車 両 が ガ イ ド ウ ェ イ に 沿 っ て 走 行 す る シ ス テム

○ゆりかもめ

○日暮里・舎人ライナー

○神戸 ポー トラ イ ナー / 六甲 ライナー

○広島アストラムライン

▲ゆりかもめ

④LRT

Light Rail Transit(次 世 代 型 路面 電 車 シ ス テ ム)

専 用 又 は 分 離 さ れ た 軌 道 を加速性・快適性等を高め た 車 両 が 走 行 す る シ ス テ ム

○富山ライトレール

○ ナ ン ト / ス ト ラ ス ブ ー ル / ル ア ン / リ ヨ ン / モ ン ペ リ エ/オルレアン(フランス)

○ オ ー バ ー ハ ウ ゼ ン ( ド イ ツ)

▲富山ライトレール

⑤ガイドウェイバス

高 架 専 用 軌 道 を 専 用 バ ス が ガ イ ド ウ ェ イ に 沿 っ て 走行するシステム

○名古屋ガイドウェイバス

▲名 古屋ガイドウェイ バス

⑥BRT

Bus Rapid Transit(幹 線快速バスシステム)

路 線 バ ス を ベ ー ス に 走 行 路、車両、停留所、運賃収 受等の改善を組み合わせ、 一般車線の走行も可能で、 道 路 状 況 へ の 柔 軟 な 対 応 が可能なシステム

○名古屋基幹バス

○キト(エクアドル)

○イスタンブール(トルコ)

○ ジ ャ カ ル タ ( イ ン ド ネ シ ア)

▲名古屋基幹バス 新しい交通システムとして導入する輸送システムは、ミニ地下鉄、モノレール、AGT、 LRT、ガイドウェイバス及びBRTを候補として、輸送力、定時性・速達性、整備に伴う 影響、事業性、事業期間等の視点から比較検討しました。

その結果、輸送システムは、定時性・速達性に大幅な改善が期待でき、事業費が他のシス テムと比べて安価で、段階的な運用及び道路状況に応じた柔軟な対応が可能なBRTとしま す。

(29)

■システム選定のポイント

新しい交通システムとして BRT を採用

〇概算需要(ピーク時で約 950∼1,500人/時)に適した輸送力と建設コスト

〇道路の拡幅計画に対応して導入空間を段階的に活用でき、整備中でも連続的に運行が可能

〇導入ルートの道路の状況(走行空間や交通量)に応じた柔軟な運行形態が可能

■システムの比較

システム 導入条件 輸送力(実績) 建設費 (実績 等) 運行の自由度

① ミ ニ 地 下鉄

バス系に比べ、建設期 間が長く、大規模工事 となる。地下に導入空 間 を 確 保 す る 必 要 が ある。

3,600∼ 30,240 人/時

190∼ 325 億円/km

長 区 間 で 軌 道 が 整 備 済 み と ならなければ、運行できず、 段 階 運 用 の 自 由 度 が 非 常 に 低い。

また、導入空間の区間の状況 に応じた計画は難しい。

② モ ノ レ ール

バス系に比べ、建設期 間が長く、大規模工事 となる。道路上に導入 空 間 を 確 保 す る 必 要 がある。

1,530∼ 23,760 人/時

80∼

150 億円/km

同上

③AGT 同上

1,620∼ 12,960 人/時

85∼

145 億円/km

同上

④LRT

他の軌道系に比べ、建 設期間が短く、整備が 比較的容易であるが、 道 路 上 に 軌 道 を 敷 設 する必要がある。

720∼ 5,580 人/時

15 億円/km 同上

⑤ ガ イ ド ウ ェ イ バス

バス系に比べ、建設期 間が長く、大規模工事 となる。道路上に導入 空 間 を 確 保 す る 必 要 がある。

450∼ 1,800 人/時

55 億円/km

一部区間の整備では、高架軌 道 に 入 出 路 を 設 置 し な け れ ば、一般車線を走行できず、 段階運用の自由度が低い。 また、導入空間の区間の状況 に応じた計画は難しい。

⑥BRT

軌道系に比べ、建設期 間が短く、整備が容易 である。部分的な専用 走 行 空 間 の 確 保 に よ り、段階的な運行が可 能となる。

780∼ 3,120 人/時

0.5∼ 7 億円/km

一 部 区 間 の 整 備 で も 運 行 が 可能(一般車線も走行可能) で あ り 、 運 用 の 自 由 度 が 高 い。

また、導入空間の区間の状況 に応じた計画が容易である。

・建設期間

・整備の容易性

適したシステム

〇BRT

△LRT 導入条件

・概算需要に適した 輸送力

適したシステム

〇LRT

〇ガイドウェイバス

〇BRT 輸送力

・建設コスト(過去の 事例を参考)

適したシステム

〇BRT

△LRT 建設費

・整備状況に応じた 柔軟な対応

適したシステム

〇BRT 運行自由度

-24-

(30)

3 基本的な考え方

■国のBRT(Bus Rapid Transit)の定義(参考)

連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせるこ とで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム。

出典)国土交通省ホームページ

(1) 走行形態

■バス専用レーンの整備イメージ

終日または朝夕のピーク時間帯に一般車線とは別にバス専用レーンを確保し、バスの専用通行 帯として運用するもの。

■バス優先レーンの整備イメージ

朝夕のピーク時間帯に一般車線の車線数を減じ、バスの優先通行帯として運用するもの。 本計画におけるBRTの基本的な考え方(定義)は、路線バスをベースとし、走行形態、 車両、駅・停留所、運賃収受、優先信号等の改善を組み合わせることで、定時性・速達性の 確保や輸送力の増大が可能となる高度なバスシステム(幹線快速バスシステム)とします。

走行形態は、道路内のバス専用レーンの走行を基本としますが、交通状況・道路状況に応 じて、バス優先レーンや一般レーンを走行します。

走行位置は、バス専用レーンの場合には左折車両や沿道施設への出入り車両との交錯がな い中央走行、バス優先レーンや一般レーン走行の場合には、路側走行を基本とします。

▲名古屋基幹バス ▲岐阜市

■バス専用レーンのイメージ ■バス優先レーンのイメージ

(31)

(2) 車両

■連節バス

連節バスは、旅客の大量輸送のため車両が 2つ以上つながっているバスで、学校、病院、業務 集積地など一時的に大量の需要が発生する施設と鉄道駅を結ぶ輸送に適しています。国内では、 厚木市、藤沢市、町田市、千葉市、新潟市、岐阜市等で運行されています。

(3) 駅・停留所

■バス待合空間のイメージ

導入する車両は、輸送力やターミナルの運用改善、輸送効率の面から連節バスを基本とし ます。連節バスは、走行空間の整備進捗に合わせた需要変化への対応や導入費用等を考慮し、 通常バスと併用しながら段階的に導入します。

ターミナル及び中間駅では、上屋・風よけ、情報提供装置等により、快適で利便性の高い 待合環境の創出を図ります。

▲厚木ツインライナー

(神奈川中央交通株式会社)

▲新潟 BRT(新潟交通株式会社) 出典)新潟市ホームページ

▲京成バス(京成バス株式会社)

▲清流ライナー

(岐阜乗合自動車株式会社) 出典)岐阜市ホームページ

▲シェルター(名古屋基幹バス) ▲上屋風よけ(相模原市) ▲情報提供装置(柏市)

-26-

(32)

(4) 運賃収受

■車外での運賃収受のイメージ

(5) 優先信号

■PTPSの整備イメージ

ターミナル及び中間駅では、乗降時間の短縮を図るため、車外での運賃支払方式とします。

導入ルートでは、交差点通過時間の短縮を図るため、PTPS(公共車両優先システム) の整備を基本とします。既に、ロビーシティ前交差点∼相模原公園入口交差点間において、 PTPSを導入済みですが、BRTの導入に合わせて機能強化を図ります。

▲有人型簡易改札(幕張本郷駅) ▲簡易型改札

※PTPS

光ビーコンがバスの接近を 感知し、青時間の延長又は 赤時間の短縮を行う。

出典)警察庁ホームページ

(33)

4 導入ルート

■導入ルート

■周辺まちづくりの状況

BRTの導入ルートは、南部地域の拠点施設である北里大学・病院、麻溝台工業団地、女 子美術大学等へのアクセス強化や麻溝台・新磯野地区や当麻地区の新たな都市づくりの拠点 との連携強化を図るとともに、拡幅整備計画のある県道52 号を最大限に活用するルートと します。

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではあ りません。

①県道52号(相模原町田) 道路改良事業

圏央道相模原愛川ICへのア クセス機能の強化による広域 ネットワークの確立、市南部 地域の東西連携の強化や交通 混雑の緩和、緊急輸送路の整 備や自転車道・歩道等の整備 による安全確保を図ることを 目的とする。

②麻溝台・新磯野地区整備推 進事業

圏央道相模原愛川ICから約 3km に位置し、アクセス道 路の整備による交通利便性の 向上が期待される地区の特性 をいかした「新たな都市づく りの拠点」や「新たな産業創 出の拠点」の形成を図ること を目的とする。

③当麻地区整備促進事業 圏央道相模原愛川IC周辺地 区という立地特性をいかした 複合的な機能を有する「新た な産業拠点」の形成を図るこ とを目的とする。

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではありません。

※上記区間の整備が行われるまでの間は、導入ルートは現行の路線バスのルートとします。

km

0 1 2

-28-

(34)

Ⅳ 導入計画

(35)

1 基本的な考え方

1.1 段階的な整備による導入計画

■想定する時間軸の考え方(※時間軸の年数は目安の数値)

時間軸 取組目標

県道 52号拡幅整備 想定スケジュール

相模原公園入口交 差点∼西大沼 4 丁

目交差点

※1

西大沼 4 丁目交差 点∼国道 16 号方

※2

短 期

本計画策定後 おおむね 3∼5 年

以内

・定時性・速達性の段階的向上

・公共交通需要の掘り起こし

事業中 事業未着手

中 期

本計画策定後 おおむね 5∼10年

以内

・定時性・速達性の更なる向上

・利用転換策の積極的な取組

事業中∼ 事業完了

事業未着手

長 期

本計画策定後 おおむね 10∼20年

以内

・定時性・速達性の確保

・利用転換策の継続的な取組

事業完了

事業中∼ 事業完了

■導入ルート

※1:都市計画決定済区間

※2:将来的に多車線整備の位置付けがなされている区間(相模原市総合都市交通計画)

BRTの導入に当たっては、県道52号拡幅整備(相模原公園入口交差点∼国道16号方 面)の想定スケジュールを時間軸に設定し、短期・中期・長期での段階的な導入計画としま す。県道52号拡幅整備想定スケジュールは、次のとおりです。

○短期:相模原公園入口交差点∼西大沼4丁目交差点で事業中

○中期:相模原公園入口交差点∼西大沼4丁目交差点で事業が完了しているが、西大沼4丁 目交差点∼国道16号方面は事業未着手

○長期:西大沼4丁目交差点∼国道16号方面の事業が完了

短期・中期・長期の時間軸の年数は、BRTの導入を進める上での一定の目安とするもの であり、県道52号拡幅整備の事業進捗によって変動します。

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではありません。

-30-

(36)

1.2 区間別の走行形態

■区間別の走行形態

BRTは、交通状況や道路状況、拡幅整備の進捗に応じて、区間ごとにバス専用レーンや バス優先レーン、一般レーン走行により運行します。

短期では、相模大野駅∼北里大学・病院間の運行とし、全区間一般レーンでの走行としま す。

中期では、相模大野駅∼原当麻駅間の運行とし、県道52号の相模原公園入口交差点∼西 大沼4丁目交差点間についてはバス専用レーン、相模原公園前交差点∼原当麻駅東入口交差 点間及び県道507号区間については、需要に応じて設置するバス優先レーン、その他の区 間については一般レーンでの走行とします。

長期では、中期での走行形態に加え、多車線化構想のある県道52号の西大沼4丁目交差 点∼国道16号方面の区間についてもバス専用レーンでの走行を基本とします。

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではありません。

(37)

1.3 ターミナル・中間駅の配置

■ターミナル・中間駅の配置(案)

導入ルート上の拠点施設である相模大野駅、北里大学・病院、女子美術大学及び原当麻駅 をターミナルとし、中間駅は、次の考え方に基づき配置することとします。

① 一定数以上の需要とBRTの速達性の確保を重視して配置する。

② 並行する他系統のバス路線や支線となるバス路線の再編等を勘案して配置する。

③ ターミナル(相模大野駅、北里大学・病院、女子美術大学及び原当麻駅)の位置を踏ま えて配置する。

中間駅の具体的な設置位置については、前提となる他系統のバス路線再編に合わせて検討 するとともに、沿線地域と合意形成を図りながら、決定することとします。

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではありません。

-32-

(38)

1.4 連節バスの段階的導入

■バスの車両諸元の比較

連節バス 通常バス

車両サイズ 全長:17.99m 幅員:2.55m

(参考:厚木ツインライナー)

全長:10.705m 幅員:2.49m

(参考:大型ノンステップバス) 乗車定員 約 130人 約 75 人

最小回転半径 9.543m(車両性能) 8.3m(車両性能)

■連節バスの特性

①高い輸送力 ・1台当たりの乗車定員が約 130人で、通常バスの約 75人に比較して 約 1.7 倍の輸送力がある。⇒高い交通需要への適応性が高い。

② バ ス タ ー ミ ナ ル の運用改善

・発着台数を削減しても輸送力を維持することが可能なことから、バスタ ーミ ナルの運用改善に よる利便性 向上や周辺 の交通渋滞の緩和につな がる。⇒相模大野駅北口等において高い効果が期待できる。

③運行の効率化 ・同じ利用者数を輸送するのであれば、通常バスよりも効率的な運行が可 能となる。⇒効率的な公共交通網の形成が図られる。

■連節バスの特性をいかすための要件

① 走 行 環 境 に 関 す る要件

・走行可能な道路幅員や交差点形状が確保されている。

・一般交通に影響しないバス停(バスベイ)やターミナルとなっている。

・ボトルネック交差点等の渋滞箇所が改善されている。

② 運 行 サ ー ビ ス に 関する要件

・現状よりも目的地までの所要時間が短縮されている。

・高い交通需要が想定されるバス停・ターミナルを連絡する。

・魅力的な車両デザインとし、新しいシステムの印象を高める。

連節バスは、高い輸送力を有しており、バスターミナルの運用改善、運行の効率化が図られま す。

導入に際しては、連節バスの特性をいかすため、走行環境に関する要件や運行サービスに関す る要件が整った区間から段階的に導入していくこととします。

(39)

2 施設計画

2.1 単路部

(1) 単路部の整備方針

■代表的な単路部の標準断面構成(案)

①バス専用レーン【県道52号(相模原公園入口交差点∼国道16号方面)】

②バス優先レーン【県道 507号(相模原公園入口交差点∼相模原麻溝公園入口交差点)】

③一般レーン【市道】

BRTの運行区間には中央走行を基本とするバス専用レーンや路側走行を基本とするバス 優先レーン及び一般レーンがあり、いずれの区間についても連節バスが円滑に走行できる形 状とするとともに、一般交通の安全性・円滑性に配慮した平面計画や断面計画を検討する必 要があります。整備に当たっては、短期・中期・長期の各段階に応じた適切な整備を行いま す。

-34-

(40)

(2) バスベイの整備方針

■バスベイ整備例

▲北里東病院バス停

■バスベイの標準的な形状

導入ルートのうち、バス優先レーンや一般レーン区間では、既存の路線バスがバス停で停 車している際に後続車両が追い抜きできるようバスベイを整備し、BRTを含めた一般交通 の円滑化を図ります。

なお、整備に当たっては、乗降者数や将来の道路整備計画を考慮し、整備効果の高い箇所 から優先的に整備を行います。

(41)

■現行のバス停箇所

■バスベイの現状

現行バス停 バスベイ

バス停 番号

名称 方面

乗降者数

※1

(人/日)

整備状況

※2

BRTの 追抜可否 2 グリーンホール前 東行き 192 あり 可

3 南中前

南行き 126

あり

(幅員不足)

不可 北行き 119

あり

(幅員不足)

不可

4 小沼

南行き 132 なし 不可

北行き 89 なし 不可

5 団地入口

東行き 182 なし 不可 西行き 207 なし 不可

6 東通り

東行き 181

あり

(幅員不足)

可(他車線走行 のため) 西行き 174

あり

(幅員不足)

不可

7 大沼小学校前

東行き 305

あり

(幅員不足)

不可

西行き 280

あり

(幅員不足)

不可

8 大沼

東行き 144

あり

(幅員不足)

不可

西行き 127

あり

(幅員不足)

不可

21 原当麻駅東

南行き 11 なし 不可

北行き 33 なし 不可

※中期までに道路拡幅整備が予定されている区間及びターミナルを除く。

※1:乗降者数:新しい交通システム検討調査報告書資料編 平成 21 年 3 月 相模原市

※2:整備状況:幅員不足は、バスベイの幅員が 2.5m 未満の状況

-36-

(42)

2.2 交差点部

(1) 交差点部の整備方針

■交差点部の整備目的

(2) 連節バスが円滑に走行するための交差点の整備

(3) 定時性・速達性を確保するための混雑緩和を図る交差点の整備

■交差点位置図

導入ルートにある交差点では、連節バスの円滑な走行を確保するための整備を行うととも に、定時性・速達性を確保するために混雑を緩和し、交通全体の円滑化を図るための整備を 行います。

連節バスは、通常バスよりも車体が長いため、交差点において右左折する際の支障の有無 について検証し、連節バスが円滑に走行することができるよう、必要な交差点の改良整備を 行います。

相模大野駅∼県道52号間では、相模大野交差点や文京交差点における朝夕のピーク時間 帯の渋滞により、バスの定時性・速達性の確保が困難となっているため、混雑を緩和し、B RTを含めた交通全体の円滑化を図るために必要な交差点の改良整備を行います。

交差点部の整備目的

連節バスの円滑な走行

定時性・速達性の確保のための混雑緩和 BRT運行ルート(相模大野駅∼原当麻駅)

一般レーン走行区間(相模大野駅∼県道52号)

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではありません。

(43)

2.3 中間駅

(1) 中間駅の施設概要

■中間駅の配置

■中間駅のタイプ

タイプ 該当する中間駅

道路中央タイプ ②大沼付近、③北里東病院 道路路側タイプ ⑤総合体育館付近

中間駅は、BRTの走行位置により、道路中央タイプと道路路側タイプに分けられます。 中央走行を基本とするバス専用レーン区間に設置する中間駅は、道路中央タイプとし、大 沼付近や北里東病院が該当し、その他の区間に設置する中間駅は、道路路側タイプとし、総 合体育館付近が該当します。

なお、中間駅は、導入ルートを運行する他系統の路線バスのバス停としても利用できる構 造とします。

※県道52号(西大沼4丁目交差点∼国道16号方面)の整備位置は、確定したものではありません。

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